2014-01-01から1年間の記事一覧

飾り窓の中のおんなたち

各大学で催されている「大学ミスコンテスト」。 毎日テレビで可愛い笑顔ときれいな脚を見せてくれる「女子アナウンサー」。 もはや世の中で当たり前のものとして受け入れられているこれらのものを見るたびに複雑な気分になる。 ミスコンも、女子アナの選考も…

山の手ぎらい

暇が極まって、図書館で日本語の本を漁って読んでいる。 寝ているとき以外、Twitterでも他人のブログでも何か文字を読み続けないと落ち着かないという完全なる文字中毒者なので、それを最近昔から好んで読んでいた竹内洋の本に移行できてよかった程度に思っ…

古市憲寿 『だから日本はズレている』を読んで

今話題の新刊を読んでみた。 私自身、著者の本を読むのは初めてではなく、『希望難民ご一行様』ぶりである。 大学一年か二年の夏に読んだ覚えがあり、当時は居酒屋やマッサージ屋さんにまで貼ってある謎の「世界一周旅行」案内の中身を知れた気がして、謎が…

雑感

厄介なことに足を突っ込まないと生きていけない性質のせいか、日々悩みは絶えない。 また最近では、少し離れた日本に歴史的大転換が訪れていることを、異国でぼーっとしながら見つめるほかなく、無力感すらある。 あれだけ日本がいやになって、海外に飛び出…

教養ってそんな偉いのか?

先日記した中国の動画に関して、まだひたすら考えている。 「男は外に行き、女は家にいる(中文:男主外,女主内)」という規範が強かったことや、文化大革命の影響もうけ、十分な教育機会に恵まれなかったおばあさん。 彼女は、「教養がない」なら、家族の…

天沢聖司さんと普通のストーカーの違い

私は、何を隠そう「耳をすませば」の大ファンだ。 最もやばい時は、週に二回見て悶えていた。 図書館の貸し出しカードに、雫の名前より先に自分の名前を書いてアピって、実家はちょっとハイソな骨董品店っぽくて、バイオリンが弾けて、上げパンかつシャツイ…

「私には教養がないのよ」

先日、授業で「中国母亲」というドキュメンタリー映像を見た。 ちなみに、中国母亲で検索すると、おそらくテレビドラマが出てくるが、私が見ているのは、ドキュメンタリータッチの映像なので、お気をつけあれ。 この映像は、北京郊外で暮らすおばあさんとお…

SEXストライキの切なさ

昨日から、Twitter界隈で、「戦争ラブな男とはHしない女の会」(http://sexstrike.seesaa.net/article/396057411.html) なるものが発足したと騒がれていた。 この試み自体、ネタなのか、はたまた本気なのか推測しがたいものがあるが、私自身これを見て、ある…

中国で文化資本について考える

まず、社会学における、文化資本というジャーゴンについて、僭越ながら解説したい。 (そもそも、Pierre Bourdieu (以下、PB)の読解に関していえば、まず私は仏語を介さないのと、日本で宮島喬や加藤晴久、山田鋭夫によって訳されている訳書を通して学習した…

ブログを始めたらもうおしまいだ

中学、高校時代の流行のホムペ(黒歴史)から、いまに至るまで、数々のSNSを利用してきたわけだが、大学四年にもなってブログを始めたら人生おしまいな気がします。 普段生きているだけで、多くの人の反感を買い、また自らも世の中に憤懣を抱き、ただでさえ生…